先日、高知県介護支援専門員連絡協議会が開催する、『ケアマネのシャドウワーク』に関する研修へ参加してきたので、その時感じたことをブログにシェアしますね♪
ケアマネって、どんな仕事?
「ケアマネ」 正式には**「介護支援専門員」**といって、介護が必要な方やそのご家族に寄り添いながら、介護サービスを選んだり、計画を立てたりするお仕事です。
言ってみれば、介護の“相談役”であり“案内人”。
本人やご家族の希望を汲み取りながら、医療・介護・福祉の関係者をつなぐ、大切な役割を担っています。
でも…実は“見えない仕事”がいっぱい
そんなケアマネですが、実は「表に見える仕事」だけではありません。
多くのケアマネが、**報酬にはならない“見えない仕事(シャドウワーク)”**に日々取り組んでいます。
たとえば──
- 制度の対象にならない困りごとの相談対応
- 地域にあるサービスを一つずつ探し出して調整
- 家族の支援がない高齢者のための支援ルートの確保
- 高齢者虐待や認知症、孤独などへの初期対応
どれも人として「見過ごせない」と思えることばかり。
だけど、制度の枠外なので、評価されづらく、表に出づらいのが現実です。
国もこの状況に気づき始めています
こうしたケアマネさんたちの見えない努力に、最近、国もようやく注目し始めました。
「ケアマネが何でも屋になってしまわないように」
「地域全体で困りごとを支えるしくみが必要だ」として、次のような制度を整えてきています。
■ 地域ケア会議
多職種が集まり、支援が難しいケースを一緒に考える場です。
ケアマネ一人が抱え込まず、医療・福祉・行政が連携して対応することで、より良い支援につなげます。
■ 重層的支援体制整備事業
8050問題(80代親と50代子の共倒れ)やヤングケアラーなど、制度のすき間にある課題にも対応する仕組み。
相談支援、参加支援、地域づくりなどをまとめて行う“地域丸ごとの支援体制”です。
■ 地域福祉コーディネーター
地域の中で、住民と支援者、地域資源をつなぐ「橋渡し役」。
ケアマネがすべてを担うのではなく、地域全体で支えるしくみづくりをサポートします。

現場では、少しずつ課題も見えてきています
こうした制度は理想的な形を目指していますが、現場ではまだ**「どう活かすか」**に悩んでいる部分もあります。
たとえば、
- 「日々の業務の合間に会議への参加はなかなか大変」
- 「制度の使い方がまだよくわからない」
といった声もあります。
つまり、制度があるだけではうまくいかず、現場と制度をどう橋渡しするかが今後のカギなんですね。
そのためにも、私たちケアマネの経験や声が、制度づくりの場にもっと届くことが大切だと感じました。
これから大切になる「つなぐ力」
制度と現場、支援者と住民、困りごとと地域の資源──
これらをうまく「つなげる力」が、これからの地域づくりには欠かせません。
ケアマネが安心して働ける仕組みは、困っている人を見守る地域のあたたかさにも繋がっていくはずです。
最後に
ケアマネジャーの仕事は、「書類を作る人」でも「サービスを紹介する」だけの人でもありません。
誰かの暮らしを支えるために、目に見えないところで日々努力している人たちです。
みなさんの日ごろの 「ありがとう」「助かってるよ」
そんな言葉が私たちの励みになっています(^^)/
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